【解説】投資商品の繰上償還 どうなる?

投資・金融知識

こんにちは、ウィングです🦉

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今回は、以前のインデックス投資失敗談の続きを書きました。

私が投資した商品が値下がりし、含み損を抱えた話の続きとして、

実はこの商品、繰上償還される可能性があるんです。

本記事では繰上償還とは、繰上償還の場合の対処法についても解説しています。

前回記事をご覧になっていない方は、先に前回記事をご覧ください。

【失敗談】インデックス投資での失敗

【失敗談】インデックス投資での失敗 反省点

本記事でわかること
  • 繰上償還とは
  • 繰上償還される理由
  • 繰上償還のスケジュール
  • 繰上償還される商品持っていた場合、どうすればいいのか
  • まとめ

この記事を書いている私は、

PROFILE
  • 社会人貯金ゼロから、29歳で結婚するまで毎年海外旅行に行き、ある程度お金を使いながらも、30代前半にアッパーマス層到達(妻の資産除外)。
  • 金融機関での10年超の業務経験(資産運用、国内・海外貸出業務、財務分析、不動産等)を生かして、投資を行う。
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繰上償還とは

繰上償還

ETFは設定された時点では期間は無制限だが、期限を設定して、ファンドを終了することを繰上償還といいます。

私が投資していた商品は「国際のETF VIX短期先物指数」という商品です。

以下リンクの通り、2021年11月10日にネット上でリリースされていました。

本商品の繰上償還にかかるお知らせ

この資料によると

  • 繰上償還する日(上場廃止日)は2024年2月12日(月)です。

繰上償還にかかるQ&Aも載せておきます。

  • 価格水準にかかわらず繰上償還されるのか
    →本ETFの価格水準にかかわらず、繰上償還される
  • 繰上償還が決定した場合、いつから対象指数に連動しなくなるのか
    →償還に向けて保有資産を現金化するため、ファンドが保有する外国有価証券指数等先物取引および米国国際等を売却することになり、対象指数に連動しなくなる。2024年2月5日頃の予定。
  • 議決権行使の結果によって、繰上償還されるかどうか決まるが、どうなる見込みか
    他の商品で繰上償還される場合もそうだが、ほとんど繰上償還されることになる(繰上償還に反対する人が少ない)。

繰上償還されることに反対した受益者は、2024.1.12~2024.1.31の期間で、受託会社に対して、本商品の買取を請求(その時の時価で)することができます。

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繰上償還される理由

繰上償還される理由についても上記のリリースで確認できます。

要約すると、

  • 本ETFは、基準価額の変動率を円換算した「S&P500VIX短期先物指数」の変動率に一致させることを目指して運用
  • 本ETFの対象指数はその性質上、短期的に大きな収益機会を提供できることもある。
  • 一方、市場のボラティリティが低い状況においては、徐々に価値が減少していく特性を有している
  • 中長期的には投資家の資産を減価させてしまう可能性を考慮し、繰上償還を決めた

ということです。

前の記事で解説しましたが、この商品のような先物型のETFの価格は、中長期的には減価していきます。

  • コンタンゴの場合、ロールオーバーを繰り返すことで、当該ETFが継続的に減価していく
  • 短期的な投資に活用し、中長期的な投資には適さない

コンタンゴ:期近の先物価格よりも期先の先物が高い状態の状態を指します

私のように減価していくという特性をあまり理解せず、保有していた人はかなりの損になるはずです。

この繰上償還理由は納得できますね。

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繰上償還のスケジュール

繰上償還までのスケジュールはリリースによると以下の通りです。

  • 書面決議の対象受益者の確定基準日:2023.11.14
  • 議決権行使書面による議決権行使期限:2024.1.9
  • 書面決議日:2024.1.11
  • 東京証券取引所における最終売買日:2024.2.9
  • 信託終了日:2024.2.14

このリリースが出されたのが、2021.11月なので、繰上償還までの期間はかなり長いです。

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繰上償還される商品持っていた場合、どうすればいいのか

ここで解説するものは、あくまで本商品についてです。

繰上償還に反対した場合、受託会社に買取請求できますが、その時の時価での買取になり、結局価格は減価していると思うので、基本的には早期に売却することが望ましいです。

大きく分けると、以下の2パターンがあると思います。

  1. 余剰資金で運用しており、少しの損ぐらいは気にしない方
  2. これ以上の損失は許容できない方

余剰資金で運用しており、少しの損ぐらいは気にしない方

私の場合はこのケースに該当します。

余剰資金で運用しており、自分が選んだ運用が全て上手くいくとは思っていないので、ある程度の損失は仕方ないと思っています。

しかしながら、損失が大きくなるのをただ見過ごすのは投資家としてはできないのと、

この商品は中長期的には減価していくので、2024年の繰上償還頃には数百円になる可能性もあります。

よって、今考えているのは大半損だしを行い、今後どうなっていくか勉強のために数万円は残しておこうと思っています。

Wing
Wing

ということで022.2月に総額の30%ぐらいは売却して、損だしを行いました。

これ以上の損失は許容できない方

本商品は中長期的には減価していくので、早期売却したほうがいいと思います。

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まとめ

繰上償還とは、

  • ETFは設定された時点では期間は無制限だが、期限を設定して、ファンドを終了すること

繰上償還する理由は、

  • 中長期的には投資家の資産を減価させてしまう可能性があること

繰上償還への対処法

  • 中長期的には減価する商品なので、早期に売却していくほうが望ましい。

この記事が皆様のお役に立てばうれしいです!

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